タイのカリキュラムだけを学んでも、ほとんどの場合、日本のタイマッサージ店ですぐに即戦力として働くことはできません。
たいていの場合、就職したお店の研修を1か月から2か月受けなければ、プロとしてデビューできず、お客様をすぐには担当させてもらえません。新人研修の間に時給を出してくれる親切なお店は少なく、たいていの場合は完全出来高払いのお店がほとんどで、新人研修の間、時給はもちろんのこと、交通費すらもらえません。お店によっては、研修費を払わなければ教えてもらえないことも。いつ仕事をさせてもらえるのか先が見えないまま、練習をいつまでもさせられるので、「自分にセラピストは向いていないのではないか…」と自信を失ってやめてしまう人もいます。
頑張ってスクールに通い、せっかくタイのスクールからディプロマ(認定証)を受け取っても、お店ですぐに働かせてもらえないことが多いのはどうしてなのでしょうか。
その理由の一つとして、「タイのスクールで学ぶカリキュラムでは、全身の施術を最初から最後までの流れで教えてくれない」ことが挙げられます。
タイのスクールが教えるカリキュラムでは、あお向け、うつ伏せ、横向きなど体位別に技を習うことがほとんどです。しかも大量の技を一気に、だいたい1コース4日間で学びます。
帰国した後、日本のリラクゼーション店で実際に働くには、習った大量の技の中からどれを削るか、どれを採用するかを自分で考え、組み合わせて、一つの流れにする必要がありますが、タイのスクールではその組み合わせ方を教えてはもらえません。ほとんどのタイマッサージスクールは、日本のお店のメニュー、60分や90分といった、お客様が注文する時間指定で仕事をする想定の訓練はしてくれません。
そのため、タイのカリキュラムを学び、日本に帰国して、いざお客様に施術する場面になると、バランスよく制限時間の中に技を組み込むことが難しく感じられます。とりあえずタイのテキスト通りにやってみると、お客様に注文された制限時間が意外に早く来てしまい、「今日は特にここが疲れている」と言われた肩や首、腰といった特定の部分を全く手付かずにしたままで終わってしまう、といった失敗の連続となります。
スクールでタイマッサージを学んでも、すぐに即戦力としてプロデビューできないもう一つの理由は、「習ったばかりでまだヘタだから」という当たり前の話です。もちろん最初からびっくりするぐらい上手な方もいますが、ほとんどの初心者は、技のかけ方(レシピ)を知っていても、先輩のセラピストさんのように、お客様を感動させること(味付け)ができません。スクールで生徒として同級生を相手に練習していた時にはうまくいっていた技でも、硬くて重い身体のお客様が多い実際のお店ではうまくいかずに失敗の連続になってしまうことがほとんどです。
そんな失敗ばかりの初心者から施術を受け、納得のいかないまま時間が来てしまったお客様は、二度とあなたを指名することはないでしょうし、もしかしたらもうそのお店にはリピーターとして来なくなるかもしれません。あなたがそのお店のオーナーなら、怖くてそんなスタッフに大切なお客様を任せたいとは決して思わないでしょう。ですからあなたを採用した店長は、最低でも苦情が出ないレベルの施術ができるようになるまで、研修をし直さなければなりません。
また、タイのタイマッサージスクールでは、日本のほとんどのお客様が注文するご要望ー「肩こり・首こり」や「腰の痛み」など、《症状に合わせた施術》を教えてもらえないことがほとんどです。なぜなら日本からタイに学びに行った生徒のほとんどは、何週間も仕事を休んでタイに滞在できないため、基本的な技だけを大量に、短期間(ほとんどのコースが4日間、5日目は実技試験と卒業式)の詰め込みで覚えさせられます。日本のお客様が訴える「肩こり」や「首コリ」、「腰の痛み」など症状別に施術を変化させるテクニックは、帰国後に自分で勉強しなければなりません。
横浜タイマッサージスクールは、タイ政府認定校卒の資格をゲットした後、プロとしてすぐにデビューしたい方のために、タイのカリキュラムと日本のお店向けの実技を両方学べるコースをご用意しました。
このコースでは最初に、世界的に有名なタイ古式スクール《ITM》の基礎コースである【レベル1】を学び、実技試験を受けます。修了後はチェンマイITM本校から修了証書(ディプロマ)が発行されます。それはあなたがタイ政府認定校卒のセラピストになったことを意味します。
その後、日本のタイマッサージ店やボディーケアのお店の採用面接を受ける対策として、すぐに自信を持って施術ができるよう、《現場で使えるタイマッサージ》を身に付けます。シンプルで基本的な技の組み合わせでしっかりとお客様に満足していただけるような実戦型の施術方法を学びます。
また、60分や120分といった、お店で実際に注文される時間制限の中で、お客様の体調や要望に合わせて施術内容を瞬時に組み替えて、バランスよく施術する訓練を徹底的に行ないます。
また、感動を与える施術ができるレベルにまで上達するよう、細かい圧の具合や体の扱い方を練習します。デビューした初日から、お客様に「気持ちよかったです!」と言ってもらえるよう実習を繰り返します。
この講座を学んだあなたは、サロンの採用面接を受ける際、「すぐに明日から働けます!」と言えますので、自信を持ってチャレンジすることができます。あとはレジの使い方や、割引サービスなど、そのお店独自のことを覚えるだけ。新人研修で苦労する必要がありません。
自分のサロンを開業する方も、開業祝いで来てくれる最初の”熱い”お客様をガッカリさせる心配がありません。あとは営業を続けながら少しづつお店の内容や設備を整えていったり、SNSや宣伝広告に意識を集中すればいいので、施術のことで苦労しなくても大丈夫です。
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